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マドリード から ヘレス へ
ヘレスに行く直前、第18回フラメンコフェスティバル Caja Madrid で最後にわたしが観ることができたのは、ウエルバ出身のカンタオールArcángelとセビリヤ出身のピアニスタDorantesの共演です。
Arcángelは細い、しかしそれでいて力強く印象的な声で夜の催しを始めました。Arcángelは伝統的なフアメンコを厳密に守りながらも若いスタイルの代表的なアーティストです。
おそらくそれは彼がウエルバのファンダンゴスを専門に歌っていたということに関係しているのでしょう。
また兄弟アーティスト(おそらく双子の兄弟ですが)Antonio と Manuel Saavedraはコーラスとパルマスを担当しました。まるで、一人だけが歌って
いるかのように完璧にユニゾンで歌いました。
しかもSaavedra兄弟は力強く美しい声を持っています。わたし個人としては近い将来彼らがソロ、もしくはドゥオで自身らのキャリアを切り開いていくことを期待しています。
夜の催しはDavid Peña“Dorantes”のスペクタクル“Piano abierto con Grilo”で締められました。
わたしはとりわけDorantesのファンではありませんが、彼は表向きフラメンコピアニストでありながら、わたしにはよりモダン・ジャズのテースつが強いような気がします。
わたしはDorantesの音楽が好きではありませんが、彼の周りでパフォーマンスをしていたアーティストはとても気に入りました。まず歌い手としてRafael de Utreraがいま
した。彼は偉大なアーティスト、バイラオーレスらとパフォーマンスをみせました。その声は見事なものでした。しかしその夜の一番の目玉はバイラオールJoaquín Griloのきわめてオリジナルなスタイルでした。
彼は尽きることのないエネルギーとオリジナルスタイルでその夜の催しをやりきりました。
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Moisés