フラメンコ事典
Cachucha (カチュチャ)
Cadencia (カデンシア)
音楽における“終止形”のことで、休止の状況でそれに関係のあるコード(和音)をつくる効果があります。
Café Cantantes (カフェ・カンタンテス)
フラメンコカンテとバイレが家やパティオなどで友人たちで集まって行われていたフラメンコの初期時代の後、次にやってきた時代が"cafés cantantes"です。
この時代には、クラック的な特性やスタイルの確立がされ、拡大の後に遂にアンダルシアを越えました。それゆえフラメンコの時代区分で最も重要な時代と考えられているのが "Cafés Cantantes" です。
そこはドリンクを販売したり、カンテや楽器演奏、バイレのリサイタルをおこなっていた場所でした。隆盛を極めた時代は1847年~1920年の間でした、しかしその後20年代以降は減退していきます。
その中は可能な限り広々と使われたサロンで、鏡やデコレーション用の闘牛のポスターで華やかに飾られ、オーディエンス用にテーブルや椅子が用意され、木製の“タブラオ(実際にパフォーマンスが行われるステージ)”は見やすいように高くなっていました。
サロンの側面は、しばしば“パルコ(劇場のボックス席)”が用意され富豪たち専用のVIP席でした。同時にパーティー用や家族での食事会用に部屋が用意されたりしました。
Cafés Cantantes はあらゆるジャンルのフォークスタイルを寛容にとり入れながらより“一般化”“拡大化”に貢献し、フォークスタイルの揺るぎない地位を世に築き上ました。
Cante Grande (カンテ グランデ)
厳格さがそれほどない主観的な表現で、あらゆるカンテに対応できる幅広さを持っています。
Cante Jondo o Hondo (カンテ ホンド)
Cante Jondo(カンテ ホンド)はアンダルシアの最もオーセンティックなカンテといえます。その特徴は“深いフィーリング”で、"Hondo"はアンダルシアの方言で意味は"Jondo"と同じです。
Cante Melismático (カンテ メリスマティコ)
1音節内が3つ以上の音符で歌われるもの
Cante de Preparación (カンテ・デ・プレパラシオン)
その名前が示す通りカンテを始めていくのにあたって、困難なく入りこんでいけるカンテです。しかし、カンテ内の意味深い内容や表現はその他のカンテのそれらと同じです。
Cante Silábico (カンテ シラビコ)
カンテの各音節が一つの音符に一致しているカンテ
Cante de Trilla(カンテ・デ・トゥリージャ)
刈り入れの労働が終わったとき、それはすなわちシーズンの終了を意味しました。そのとき人々はCante de Trilla(カンテ・デ・トゥリージャ) の伝統的、シンプルでクリアなカンテを歌いました。そのカンテはメロディ的にLa nana(ラ・ナナ) と類似性を持ち必ずしもアンダルシアに限られたカンテではありません。
同じグループにはcantes de trilla genuinos があります。El cante de trilla にはギターによるコンパスのアカンパニングがありません。そしてそのリズムはシャープでクリアな鈴によるアカンパニングによってしかつくられないという特徴があります。鈴は馬に乗る人やその馬自体に付いており、これによって家畜全体を盛り上げ仕事を捗らせるという哲学が元来はいっていました。
Cante Valiente (カンテ バリエンテ)
現在、多くのカンタオレスのメーンの音楽製作はメロディ調の強いフォークソングです。高音のtesituras(テシトゥーラ) のテルシオで、各韻は非常に近く密接です。呼吸は一つ一つの各音符間で行われません。このタイプのテルシオは実力のあるアーティストが自分の技術を誇示するのによくパフォーマンスされます。
Cante Festero (カンテ フェステロ)
このスタイルはしばしば“陽気”で“騒々しい”スタイルと呼ばれます:アレグリアス、ルンバス、タンギジョス
Cante Chico (カンテ チコ)
厳格さがそれほどない主観的な表現で、バイレに適したカンテです。
Cante (カンテ)
“フラメンコカンテ”という名のいわばショートニングとして用いられ、音楽の曲ジャンルにその“冠”が与えられています。その発生は18世紀後期から19世紀初頭でした。
その音楽、フォークロアフォームはアンダルシアに生き続けています。
Cantar atrás (カンタール アトゥラス)
バイレにアカンパニングしてカンテすることです。
Cantar Alante (カンタール・アランテ)
カンテがギターにアカンパニングされますが、そのパートのメーンは“聴くため”であるためバイレはありません。
Cantaor (カンタオール)
フラメンコをカンテするアーティストです。
Campanilleros (カンパニジェロス)
Campanillero(カンパンジェロ) はフラメンコカンテまたはカンテのフォームをさします。基本は6つの韻の節のクプレです。その起源はアンダルシアの聖歌で、Rosario de la Aurora として知られる、行列を組みながら行われる早朝の賛美歌です。
Cambio (カンビオ)
いくつかのスタイルの中でカンテの“決定的な”部分となる歌詞です。
Caida (カイーダ)
カンテのフィナーレです。
Cantes de Ida y Vuelta (カンテス・デ・イダ・イ・ブエルタ)
フラメンコ化されたスタイルで、その起源はラテンアメリカです。そのため“逆輸入”のようなニュアンスのこの名前が付いています。
Cantes de Levante (カンテス・デ・レバンテ)
アルメリアやムルシアなど、スペインの東の地域の県のフラメンコスタイルです。
Cantiñas(カンティニャス) / Cantes de Cadiz(カンテ・デ・カディス)
La cantiñas(ラ・カンティニャ) はフラメンコ・パロスに属しカディスのヘレス・デ・ラ・フロンテーラやデ・ロス・プエルトスの町にその起源を持ちます。
そのため別名として "Cantes de Cádiz" とも呼ばれます。これらはソレアと同じリズムパターンを持っており(1分間に120 ~ 160ビート) 大抵はメジャーモードで、尚且つフェスティブモードが一般的です。ギター演奏においてトニックコードとして頻繁に使用されるコードのポジションはE-メジャー、C-メジャー、そしてたまに A-メジャー(ギターソロでよく使われます)です。コードの発展は通常シンプル トニック-ドミナント タイプによるものですが、現代のギタリストは他の伝統的なコードを使用する傾向にあります。Caracoles(カラコレス)
現在の Caracoles(コカラコレス)はクラシックのCantiña(カンティニャ)である "La Caracolera", Cantiña de Cadiz などから発生していると考えられてます。一般的にバイレに使用することができ、それによってカンタオレスは存在感を増し、他のカンティニャと結合させたりします。
Carceleras(カルセレラス)
Carceleras(カルセレラス)はLibres(フリースタイル)のグループに属し、フラメンコパロスの一つです。一般的に8音節に4つの韻文で構成されるコプラのカンテで、Martinete(マルティネテ)と同種で、牢獄や罪人についての詞で、toná(アカンパニングなしでカンテするフラメンコ) の一種と考えられています。上述の通り、ギターなどのアカンパニングなしでパフォーマンスされます ("a palo seco")。
Cartagenera(カルタヘネラ)
Cartagenera(カルタヘネラ)はMina(カンテ・ミナ)派に属し、フリースタイルのメトリック(韻律)で構成されます。8音節に4つの韻文で構成され、Tarant(タランタ)にその起源を持ちます。Malagueña(マラゲニャ)と Cartagenera の間には、抑揚、音声変化が相互に見られます。
Cejilla (セヒージャ)
フラメンコギターのトナリティ(調性)を変えるために使います。
Cierre (シエレ)
リズムに関する拍子のことで、残りのポイントを示したり、終わりを示します。
Clavija (クラビハ=チューニング ペグ)
“Clavija(クラビハ)”はチューニングペグのことで、これを調節することで、ぎたーの調音をします。
Colombianas(コロンビアナス)
Colombiana(コロンビアナ)/Colombinas(コロンビアナス)はラテンアメリカ派生で、Tangos(タンゴス)派に属し2つのメトリック(韻律)で構成され、“Ida y Vuelta” グループのフラメンコカンテです。
Compas (コンパス)
通常ギターで、スタイルのリズムや拍子にのっとっておこなわれるカンテもしくはバイレ
Compas (コンパス)
コンパスとは拍子記号のことで、西洋の音楽で音符表記の慣習で、各韻律でどれだけのビートがあるのかを明記するものです。
楽譜では作品の冒頭に表記されており、そこには同時に調子記号(♯や♭)も表記され、もしくは楽曲がC メジャー、A マイナー、もしくは音階の集合などの場合は音部記号が表記されます。ミッドスコアの拍子記号は通常バーラインで拍子の変化を示します。
Compas (コンパス) 2/4
ルンバ、タンギージョ、サパテアード
Compas (コンパス) 3/4
アルボレア、アレグリアス、バンベラス、カンティニャス、カニャ、カラコレス、ファンダンゴス、ベルディアレス、ミラブラ、カラコレス、ロメラス、ロンデニャス、セビジャナス、ソレア、ソレア・ポル・ブレリア
Compas (コンパス) 4/4
コロンビアナス、ファルッカ、ガロティン、マリアナ、ダンサ、タンゴス、タラント、ティエントス、サンブラ
Compas (コンパス) 6/8 & 3/4
Compas (コンパス) フリースタイル
カルタヘネラス、ナチュラル・ファンダンゴス、グラナイナス、メディアス・グラナイナ、マラゲーニャス、ミロンガス、ミネラス、タランタス
ギターのアカンパニングなしのカンテ: カルセレラス、デブラ、マルティネテ、プレゴン、サエタ、トナ、トゥリジャ
Contratiempo (コントラティエンポ)
コンパスの弱い部分にアクセントが付きます。
Cuadro flamenco (クワドゥロ フラメンコ)
フラメンコのバイレ、カンテ、楽器演奏などのアーティストのグループです。
Chufla (チュフラ)
Jaleo(ハレオ)などフェスティブ カンテで、ブレリアのニュアンスもあります。その起源はヘレス・デ・ラ・フロンテーラです。
