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フラメンコと歌舞伎

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わたしはスペインに戻って参りました。それは少し寂しくもあります。なぜならわたしの今回の日本の旅は本当に素晴らしかったからです!残念なことに時はあっという間に過ぎてしまいました。
今回の旅では思っていたほど多くの時間を日本のフラメンコを観るのに使うことができませんでした。なぜなら、わたしにとってせっかくの日本滞在ですから日本の伝統文化を満喫したいと思ったからです!
しかし、もちろんこのブログでみなさんに報告するため先日少しお話した東京のタブラオEl Flamencoにも行ってきました!そこで若きダンサーJesús Herreraに会うことができインタビューにも成功しました。また、幸運にもFlamenco Studio Mayorの上級クラスにもお邪魔することができ、スタジオの創立者であり、ダンサーのMasumi Suzukiさん(“Mami”の通称で知られています)にもインタビューすることができました。

わたしが日本で得たこれらの貴重な経験は近日このブログでみなさんにご紹介したいと思います。

今日は日本の伝統文化“歌舞伎”について書きたいと思います。今回の滞在でわたしは、東京の歴史漂う下町 浅草で2つの歌舞伎の演目を観ることができました!歌舞伎は西洋文化で言うところの劇、歌、踊のコンビネーションの性質を持っています。また、大きな特徴としてその豪華なメーキャップ、ヘアスタイル、衣装、舞台大道具、小道具が華やかに演出されるパフォーミングアートで、使用される色や生地などはエレガントそのものです。もちろん役者の台詞は日本語のみですが、その動きや顔の表情から繰り出される表現などはドラマティックそのもので、日本語のわからないわたしたちでも、いま舞台ではどのような場面で、一体何が起こっているのかを推測理解しようと試みるのは案外とできます。

Dance Magazineより出版されている日本のフラメンコに関するarticleで、ダンサーMayumi Kagitaさんは「日本伝統の歌舞伎のストーリーラインとフラメンコの歌詞は愛、生と死など互いに共通するテーマを持っています。しかし一方で、フラメンコはより直接的なイモーション(感情)を伝えるのに対し、日本の伝統文化はその特徴でもあるように控えめで慎ましい側面を持っています」と言っています。

実際のところフラメンコと歌舞伎で類似性を見つけるのは幾分困難なことです。それはこれらが全く異なる文化・慣習地域からのものであり、また、「愛」や「生と死」といった多くの国々のパフォーミングアートで題材となる、テーマの類似性は別としてそれらの持つフォームは完全に異なるものだからです。
個人的には、今回初めて歌舞伎を見ていてフラメンコを思わせるなと感じた部分は、その繊細で表現力溢れる腕と手の動き、そして際立って劇的な姿勢とからだ全体の動きです。そしてフラメンコが代々一族の中で伝えられていくのと同じ様に、歌舞伎もまたファミリービジネスだということです。歌や踊、劇の技術は家族の中で代々伝えられていくのです。

これら両芸術は、互いに共通して持っているもの以上に異なって持っているもののほうが圧倒的に多く、比較すること自体あまり意味のないことかもしれません。

ただ、わたしが言いたいことは日本を訪れるスペイン人が歌舞伎を観に行くべきであるのと同様に、スペインを訪れる日本人観光客にも是非、スペインのオーセンティックなフラメンコを観に行ってほしいと思います!!



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