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2009年最後の思い出: Las Tablas(マドリード)におけるJuan Manuel Moraのステージ

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12月11日、マドリードのタブラオLas Tablasにてわたしはバルセロナ出身の若きカンタオール(フラメンコシンガー)を聴く機会を得ました。本来フラメンコの本格派として好まれる厳粛な声質とはほど遠く、Moraは感傷的と言う以上にまだまだ若く繊細で幼さの残る声をしています。これらはおおよそ評価できるでしょうが、一方で聴衆の期待するものやムードによって評価は左右されるでしょう。

実はこれ以前、2008年にわたしはFlamenco Pa’ Tos galasでMoraを聴く機会がありました。この時の彼は今回のLas Tablasよりも少しだけわたしを感動させてくれました。多分それはタブラオのサウンドや照明などといった設備が、よりわたし好みだったからかもしれません。これらはとりわけフラメンコのようなアート、シンガーとギタリストの2人だけのショーといったような舞台であれば、聴衆それぞれの持つ経験が、ステージから受ける印象により大きく影響していくからです。


La Tablasにおいては全ての条件がMoraにうまく働かなかったように感じました:オーディエンスの座席の振り分け、ヴォーカルとギターのサウンド不足、Moraをレッドライトの中に埋もれさせるような照明設定などなど。これら全てのことがMoraを実力以下のプロとして演出してしまったのではないかと思います。

 

 


しかしながら、アレグリアスやブレリアスなどアップビートのフラメンコパロはこのアーティストの得意なパロであることから(またカンティニャスやペテネラスでは見事なひねり出しをしました)、Moraのパフォーマンスはそれをより明白なものとして表現し、ショーそのものが台無しになってしまうことはありませんでした。しかし彼はより強く、強引な声へと改良を加える必要があるように思われます。また本来ステージ上で見うけられるべき落ち着きを彼はまだ十分には獲得していないようです。しかし時間と経験がアーティストを成長させ、円熟味を徐々に増していくことでしょう。

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